暗闇

朝5時。
怖い夢を見て目が覚めてしまった。
長い長い鮮明な悪夢。
何でそんな事になっていたのかは覚えていないけど、大勢の人がひたすらに逃げていた。山奥、街中、迷宮のような地下。
夢も怖かったんだけど、目が覚めて、暗闇の中に1人だと気付いたら無性に恐ろしくなって、寂しくて。
隣に居てくれてたら…って強く願ったのはかなり久しぶりだったなぁ。

起きていることもあるこの時間なのに、
暗闇の中で目を覚ましてしまうのは、どうしてこんなに心細いんだろう。
押し潰されそうになる。
これが厭だから、
暗闇の中で孤独に目覚めるくらいなら、
微かな明かりを点けたまま起き続けていようと思ったのが夜行性になるきっかけだったのかもしれない。

暗闇の方が落ち着くのに、真っ暗いのは怖いだなんて可笑しな話。