訳も知らないで

アナタが?


ワタシが?




傷は塞がるけれど完治なんてしない。
見た目では分からないくらいの、
本人だって気付かないような痕が残ってる。




あの言葉が、まだ、頭から離れないんだ。

ソレは呪いの如く。

躯の奥底に根付き、蔦を伸ばし、ワタシの五感を制限し、歪ませる。

正しいモノも正しくなくなる。

白から黒へと向かって行く。


真実の黒にはなれないクセに。