怖くて目が覚めた。

占い師の占い結果で、私が選出される。占いは災いの元凶や不幸が訪れる確率の高い者を探し出すようなものだった。それは日常的な行事らしく、夢の中の私は今迄に何度もそんな光景を目にしてきていた。
占われた瞬間、見えない力に跳ね飛ばされ、俯せに倒れる。
沢山の人に囲まれ、後頭部…目の高さ位の中心部辺りに軽い痛みが走る。針治療時に用いられる 長く細い針の様なものが突き刺さっていくのが分かった。
これくらいなら…と思っていたら周辺にも何本か足されていき、もっと太い金属が後頭部から突き刺された。それまでの針も内に入っていく生々しい感覚があったのだが、親指位の大きさがあっただろうか。真っ直ぐにずぶずぶと突き刺されていき、その入っていく感覚は先の比ではなく、背中が寒くなるような、もがくしか出来ない気持ちの悪さ。しかも目から突き抜けるんじゃないかと思う位の長さで、感覚に耐え切れなくなって目が覚めた。
目覚めていく時も、その感覚を残したままゆっくりと現実に戻されて…何とも言えない感覚を味わった…。
五感のあるリアルな夢も怖い夢もよく見るけど、目覚める事は無いし、刺さったのが頭なので…少し不安になる。大丈夫か自分。